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運転の達人から聞いた話 2:「右左折時やカーブ前の”ちょい切り”」

   

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前回「運転の達人から聞いた話 1:「片手から両手状態へのステアリングの持ち直し」」という内容で、車を運転するときに心がけておくと良い小ワザについて書きましたが、第2回目を書いていこうと思います。

特に同乗者が乗っている時は、
ブレーキやアクセルの操作を丁寧に行う人は多いと思います。
よく、同乗者の頭を揺らさない、なんてことを聞きます。

今回の小ワザは”ちょい切り”。
これはステアリング操作でも同じで、
滑らかに動かす事が大事です。

例えば、ゆるやかなカーブに差し掛かり、
車線を沿うようにステアリングを切っていくのが普通の運転、教習所で教えられる事は「これくらい寄せる」、「これくらい切るとハンドルが一回転する」といった感じでしょう。

では、どうちょい切りすれば良いのか?

・コーナー手前、ちょっと早めタイミングで
・同乗者にわからないくらい僅かに

この2点、意識してみましょう。
ふたつめの”わからないくらい”というのがミソで、逆に分かるくらい切ってしまうと、それはもう普通のコーナリング状態ですよね。

このわからないくらいの操舵を、コーナーが曲がり始めるちょっと前にすると、
同乗者への疲労度も軽減されると思います。もちろん、運転手自身の心身両方の準備もできます。

同乗者は自分がステアリングを握っていないだけに、
運転手の動作や車の挙動と完全にリンクしたり動作に対して準備することができません。
なので、なるべく運転動作を滑らかに丁寧に行った方がいいわけですが、今回の”ちょい切り”をすることによって、ステアリング操作に対する同乗者への反応遅れに対して強制的に「準備」してもらうことができるわけです。

もう少し、状況を説明すると、
カーブが近づいてくる→カーブに入る→と同時にステアリング操作(ここで同乗者の頭がコーナーの外側に向かって傾く=同乗者が踏ん張る行動)

だったのを、
カーブに差し掛かる直前→”ちょい切り”する(同乗者の頭を意識させないくらい傾ける=意識しないくらい)→カーブに入る→ステアリングを切り足してコーナリング(同乗者は準備が無意識にできているので遠心力を分散できる)

という感じ。
やってみると、結構難しいんですけどね。
いろんなコーナーがあるし、交通状況もその時々で違います。
お試しになる時は、安全を確認できる状態で行いましょう。

また、車種によっても違います。
今回の動作の説明は、直線を走っている状態からのステアリング操作について、ですので、ステアリングセンター付近(中立の位置)がボヤけている車だと、少し切っただけでは全然反応しない、なんて事もあるかもしれません。その逆も然りで。

本来は、サーキットのコーナー手前で、
路面の状況をよむためにドライバーが行う行為ですが、
複数人数で車に乗車している時にも応用できる、という理由で書いてみました。
最初は、少し大げさにやってみて「何してるの?」って言われるくらいで試してみると、”ちょい”がわかるかもしれません。

くれぐれも事故には気をつけて楽しいドライブにしましょう。
今度はステアリングの戻し方について書いてみましょうかね。

それでは。

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